市指定文化財
鳥撫荒神社獅子舞
となでこうじんじゃししまい
- 区分
- 無形民俗文化財
- 種別
- 民俗芸能
- 数量
- ―
- 所有者
- 天和獅子舞保存会
- 指定年月日
- 平成8年3月29日
- 指定番号
- 25
- 説明
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鳥撫荒神社は、池田輝政の勧請した銭島八幡神社が尾崎に移された後、その社を荒神山に移し祀ったものである。
獅子舞は伊勢系の神楽獅子であり、豊作を祝い、神に感謝する舞として明治後半頃に千種川筋の高野・木津・高雄等の獅子舞を習得して始められたもので、不作の年には舞うことはなかった。16種類ある獅子舞のうちミチビキとカミイサンは社前でのみ舞われ、門付けの際にはこれら以外の舞を舞い、「花」の多い家では人気のある格の高い獅子舞が舞われた。獅子頭は姫路辺りで購入された乾漆のものである。 - 鳥撫荒神社獅子舞一覧
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- ミチビキ・・・・唐子と猿を従え獅子が里に下りて来るところを表現
- サクラ・・・・・・獅子がサクラを獅子に見せびらかし獅子が欲しがらせているところを表現
- ヤシマ・・・・・・唐子2人が槍、猿1人が扇子・御幣を持ち獅子がじゃれている姿を表現
- オオグルマ・・・唐子が簓で遊んでいる姿を獅子が見て楽しんでいるところを表現
- タニワタリ・・・獅子が山谷を越えていく姿を表現
- ボタン・・・・・・猿が鉢植えボタンを獅子に見せびらかしている姿を表現
- ホライリ・・・・・獅子が寝転がったり、蚤取りをしてじゃれている姿を表現
- シホウタカ・・・獅子頭を被って肩の上に立ち上がり傘と御幣を持って芸をする
- ヨシノ・・・・・・・唐子がサクラを獅子に見せびらかし獅子が欲しがらせているところを表現
- エヒライ・・・・猿がタマを獅子に見せびらかし、獅子がタマでじゃれている姿を表現
- ハシゴ・・・・・・唐子の持つボタンを追って梯子の上で逆立ちなどの曲芸をし、ボタンを取れなかった獅子が笛、太鼓の囃子に乗せられ狂い舞をする
- カミイサン・・・祭りに最も近い日に嫁入りした人の着物を使用、頭は男性着物、後ろはお多福面に女性の着物。御幣・鈴を持って潔め祓いの神楽舞、観客にちょっかいをかけふざける。笛、太鼓の他に歌が入る
- シホウマイ・・・ひねり獅子の代表、最も優美な舞であるが、体力と腕力が必要
- タチベンケイ・・・ゆったりとした舞であるため見栄えがせず長年舞っていない
- ホラガエシ・・・頭と後ろの獅子が同時に前転する舞だが、危険な為長年舞っていない
- ハイアガリ・・・ゆったりとした曲で、獅子を肩車して舞う
(上記は指定時の文章です)