県指定文化財
木虎谷2号墳
きとらだににごうふん
- 区分
- 記念物
- 種別
- 史跡
- 数量
- 1基
- 所有者
- 個人
- 指定年月日
- 平成2年3月20日
- 指定番号
- 76
- 説明
-
奥山の東斜面と北畠の木戸との間の谷を木虎谷といい、その山裾一帯に15基の古墳が築かれている。
そのうち本古墳は、墳丘の直径15.6m高さ6.5mの円墳で市内最大の横穴式石室墳である。
石室の全長は9.5mで、そのうち玄室は長さ5.3m、幅2.2m高さ2.4mあり、羨道は両袖式である。奥壁の高さ約1.3mの所に、両壁へ奥行1.3m、厚さ45cmの板石がはめ込まれている。一般に「棚」と呼ばれているが、この石の下にほぼ同じ大きさの板石が敷かれていたと伝えられることから、前方に蓋石を立て、側壁・奥壁を利用して石棺として用いたものと思われる。
出土物は採集されていないが、上郡町船坂鳳張古墳にも同様の棚が付けられていて、6世紀前半の須恵器が採集されており、棚のある古墳の築造年代を推定するよりどころとなっている。
いわゆる棚のある横穴式石室墳は播磨地方では比較的まれであり、貴重な古墳であるといえる。
(上記は指定時の文章です)