赤穂城跡二之丸大石頼母助屋敷門が完成!!
赤穂市では、赤穂城跡の計画的な整備を実施ており、近年は二之丸庭園周辺の整備を積極的に行っているところです。平成20年度は、二之丸外堀や二之丸石垣のほか、浅野時代、赤穂城二之丸に唯一屋敷を構えていた大石頼母助の屋敷門を整備しました。
大石頼母助屋敷は、二之丸庭園発掘調査によって、建物礎石のほか、生活に使われた上水道跡や、土塀基礎などが発見され、その痕跡から、絵図に描かれた門跡の位置や構造が明らかとなりました。
そこで、文化庁の復元検討委員会をはじめ赤穂城跡整備委員会の審議結果を経て、平成20年度に大石頼母助屋敷門の建築が始まったのです。
工事は、平成20年10月3日に着手、12月より基礎工事が始まり、平成21年1月になって現場組み立てが行われ、3月25日に完成しました。
門は、薬医門形式で、脇戸がつく木造切妻造本瓦葺きです。薬医門部分の規模は、桁行3.182m、梁間1.909m、軒高2.757mを測り、平葺面積は27.50uとなります。
現在、この門は完成後も板塀に囲まれておりますが、秋に開催される赤穂国際音楽祭のときには一部板塀を撤去するなど、一般の方も見学可能となる予定ですので、ご期待ください。