平成20年度の二之丸石垣修理工事が完了しました!
赤穂市教育委員会では、赤穂城跡ニ之丸庭園の整備工事を継続的に行っています。
二之丸庭園の北側は石垣によって囲まれていましたが、その一部は明治25年の千種川洪水の復旧用資材として石が持ち出されて石垣がなくなっていました。
この失われた石垣を復元し、当時の二之丸城壁の姿に戻すための工事を平成18年度からつづけてまいりました。
今年度の工事もようやく終わり、長さにして約27mほどの石垣がよみがえりました。
復元に使った石は当時と同じ赤穂産の花崗岩を用い、伝統的な石工の技術によって積み上げられた石垣は高さ4mを測ります。
かつては、三之丸側からの視線を遮断して、近づく者に威圧感を与えていたことでしょう。
また、石垣の復元と同時に、埋まったままになっていた二之丸堀を掘削したところ、三之丸側の堀護岸の石垣が見つかりました。
今回の復元工事によって、二之丸と三之丸が石垣と堀によって区画されていた様子が視覚的にもよくわかるようになりました。