有年牟礼・山田遺跡の発掘調査を実施しました!!
赤穂市教育委員会では、市内の重要遺跡の範囲確認調査を継続的に実施しており、平成21年度には塚山古墳群測量調査、平成22年度には蟻無山古墳群の測量調査を実施してきました。平成23年度には、昭和63年度に一部が調査されながら詳細が不明であった有年牟礼・山田遺跡の周溝墓の範囲確認調査を実施しました。
この周溝墓は、昭和63年度に一部が調査されましたが、L字の部分しか見つかっておらず、円形か方形か判断がつかずにいました。しかし溝内から出土した土器は、多くの装飾のある壺や器台、大型の壺などであり、市内でも重要な遺跡との評価がなされてきました。
このたびの調査によって、この墓は方形周溝墓であることが明らかになりましたが、近隣にあってより古い有年原・田中遺跡墳丘墓(円形)からの変化を考えると、古墳時代の幕開けを考えるうえで、大きな謎を残すことになりました。
現地説明会は平成24年3月20日に開催し、約250名の参加者を得ることができました。
現地説明会資料も、図書公開ページで公開しておりますので、ご活用ください。