坂越の船檀尻 60年ぶりの復原・復活へ!!
国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されている坂越の船祭りを記録するため、赤穂市教育委員会では平成19年度から3ヵ年をかけて総合調査を実施しています。
この調査中、町内の倉庫から船檀尻の部材が発見され、復原が可能な状態であることが明らかとなりました。「船檀尻(ふなだんじり)」とは、2艘並べた船の上に土台を作り、簡易な舞台を建て、その中で劇や芝居など、さまざまな催しが行われるものです。この発見により、60年もの間行われていなかった船檀尻を復活させる気運が高まりました。そこで、市民有志の「赤穂まちづくり研究会」の多大な協力を得ながら、復原作業を行ってきたところです。
平成21年4月に部材の運び出しと仮組み立てを行い、良好に残っていることが判明したため、6月には一部取替え等の補修を実施しました。9月9日には、坂越小学校6年生により、舞台背後の壁板絵および襖絵の模写復原が行われました。
9月27日の9時30分からは、坂越防災交流館東側にて檀尻屋台復原組み立てを実施いたします。また、坂越船祭りの行われる10月10日、11日両日には、陸上での上演とはなりますが、60年ぶりの復活上演を開催いたします。10月10日は午後2時より、11日は午前10時より2時間ほど、坂越内外の各種団体による復活上演が実施される予定ですので、ご期待ください。