◆コラム◆ もうひとつの群集墳 周世宮裏山古墳群の散策
およそ1400年ほど前、全国に古墳がたくさん造られる時代があります。古墳時代後期にできるこれらの古墳は、群集していることから「群集墳(ぐんしゅうふん)」と呼ばれています。
赤穂市にも、有年地域を中心に群集墳が多くあり、これまでの研究から、主に有年地域にはじめに造られたこともわかっています。
群集墳は、それぞれに「横穴式石室(よこあなしきせきしつ)」と呼ばれる石で築かれた埋葬のための部屋が備えられています。はじめに造られた石室は大きいものが多い一方、新しくなると小さくなっていく傾向にあります。有年地域のものは大きいものが目立ちます。
さて、他のコラムでは、有年地域にある大きな横穴式石室をもつ群集墳をご紹介いたしましたが、ここではちょっと違った「もうひとつの群集墳」をご紹介いたします。それが周世宮裏山古墳群です。
周世宮裏山古墳群は、文字通り周世地域の八幡神社裏に所在しています。ほとんどが、非常に小さな古墳ばかりで、有年地域の古墳と少し違っています。また古墳の配置も違っていることから、より新しい時代に造られた、「新型」の群集墳と考えられています。
道を進んでいくと、高雄歴史を語る会が作成した誘導看板があり....
奥に進むと、案内看板に当たります。
看板には、小さくて見えにくい古墳の位置と、その説明が書かれています。
近くまで行ってみると、このような見事な横穴式石室を27基見学することができます。
古墳群への道のりは、草むらに日差しが差し込むとてもきれいなところです。是非見学に行ってみてください。