『有年地区埋蔵文化財詳細分布調査報告書2』刊行のご紹介
赤穂市北部の有年地区には、多数の文化財が点在し、「文化財の宝庫」とも呼ばれています。
特にこの地区には県史跡をはじめとした古墳が数多くみられていますが、その全容が明らかにはなっていませんでした。
そこで赤穂市教育員会では、平成25年度から令和3年度まで、継続的な分布調査を実施し、有年地区山林部のうち、文化財が存在する可能性が高い区域についての詳細分布調査を完了しました。この成果として、有年原地区及び有年牟礼地区については、平成28年度に報告書を刊行しています。
本書は、西有年、東有年、有年楢原、有年横尾地区の分布調査成果を報告したものとなります。
この調査の結果、弥生時代の集落遺跡1ヶ所、8古墳群に分けられる古墳時代の古墳69基、中世の窯跡1ヶ所、中世の山城跡6ヶ所、中近世の山岳寺院3ヶ所、山岳寺院に関連すると考えられる中世の遺物散布地2ヶ所、年代不明の積石塚3ヶ所が確認されました。
これらはすべてGPSによる計測が行われているほか、山城や山岳寺院の多くに平面図が掲載されるなど、今後、文化財を保護していくための基礎資料となります。
また報告書の末尾では、主要な横穴式石室の3次元計測による略測図が掲載されるなど、赤穂市の古墳を研究するうえでも欠かせないものとなりました。
刊行した報告書はA4判138ページで、巻頭にはそれぞれの古墳や採集遺物などをカラーー写真で紹介しています。
販売価格は600円とお求め易くなっております。販売は限定で200部ですので、是非お買い求めください。送料が別途必要ですので、郵送にて購入をご希望の方はご連絡ください。左欄の上側に連絡先が記載されております。