『有年考古』第9号(赤穂市立有年考古館年報)刊行のご紹介
このたび、赤穂市教育委員会では赤穂市立有年考古館報告書第9冊『有年考古』第9号(赤穂市立有年考古館令和2年度年報)を刊行いたしました。
有年考古館は、昭和25年に設立された私設博物館でしたが、平成23年11月より赤穂市が受け継ぎ、より一層に積極的な博物館運営を行っているところです。本書は、赤穂市立有年考古館報告書第9冊として、『有年考古』第9号(赤穂市立有年考古館令和2年度年報)として刊行したものです。
本書では、赤穂市内から出土している江戸時代の木簡(文字の書かれた木札や荷札)を紹介した展示「木簡−荷札からみた江戸時代の赤穂−」、開館70周年を記念し、創設者松岡秀夫の足跡をたどった「日本一小さな考古館―有年考古館開館70周年記念展―」の展示内容をまとめており、展示図録として参照していただけます。
また展示に関連した資料紹介として、市内から出土した木簡をほぼ網羅した「赤穂市内出土木簡集成」をカラーで掲載、その内容や出土状況、歴史的意義などについて解説しています。特に赤穂城跡から出土した義士人名木簡や有年原・田中遺跡から出土した平安時代末の疫病除けの呪符木簡など、興味深い資料を紹介しています。
さらに論考として、「炭素14年代を用いた弥生土器編年の検証」を掲載。最新の科学分析の事例から、弥生時代の土器の年代について検証を行った論文を掲載しています。
刊行した報告書はA4判100ージです。
販売価格は500円とお求め易くなっております。販売は令和4年4月20日から。限定で200部ですので、是非お買い求めください。送料が別途必要ですので、郵送にて購入をご希望の方はご連絡ください。左欄の上側に連絡先が記載されております。