『発掘された赤穂城下町4』刊行のご紹介
このたび、赤穂市教育委員会では『発掘された赤穂城下町4』(赤穂城下町跡発掘調査報告書)を刊行いたしました。2016年の刊行以来、4冊目となります。
本書は、赤穂あけぼの幼稚園の園舎建設に伴って、調査を行った記録です。
赤穂あけぼの幼稚園内にあったカトリック教会は、森家祖先を祀る「赤穂神社」が改築されたものでしたが、園舎建設に伴って解体されることとなったため、埋蔵文化財発掘調査のみならず、様々な方面から調査を実施しました。
今回刊行した書籍は、この一連の調査のうち発掘調査を除いた調査の記録であり、古文献、絵図、地図、古写真、建築調査、解体調査、建築部材調査の報告を行っています。
今回の調査によって、赤穂神社だけでなく、江戸時代に城内にあった森家三霊祠、城下町にあった天満神社をはじめとした各神社の来歴について、多くの事実が明らかとなりました。
また分析としては、江戸時代以来、市内の代表的な建築物の瓦を生産していた大崎家の瓦師の変遷を明らかにしたほか、森家の家紋「鶴丸紋」の記された瓦の分類を行うとともに、巻末には文献史料の翻刻を行うなど、今後の調査研究に活用できる基礎資料も提示しています。
さらに、本書に掲載された瓦や懸魚、虹梁といった建築部材の画像は、すべて三次元化されたフルカラーの正投影図であり、報告書から計測ができるようになっています。
このように本書は、旧城下町内の建築史、神社史を語るうえで欠かせない資料となりました。
A4判183頁で、販売価格は700円とお求め易くなっております。販売は限定で200部ですので、是非お買い求めください。送料が別途必要ですので、郵送にて購入をご希望の方はご連絡ください。左欄の上側に連絡先が記載されております。